【Daily Choppy !】第810回:手段と目的の倒錯

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こんにちは。結構、多趣味な方だと思う、チョッピーです。

手段と目的の倒錯
手段と目的の倒錯

緊急事態宣言解除!

緊急事態宣言が本記事掲載日前日(9月30日)をもって予定通り解除された。

これにより本記事掲載日(10月1日)からは日本のどこにも緊急事態宣言も蔓延防止等重点措置も適応されていない日々が戻ってくる。

ただ、どうやら政府・都道府県は引き続き飲食店等には時短営業の要請などを出していくようだ。

当面、飲食店に対する営業時間の短縮が要請されますので、協力してください。その後、地域の感染状況等を踏まえながら、1か月までを目途として、段階的に緩和します。営業時間の短縮の要請については、感染対策にしっかり取り組んでいる、一定の要件(第三者認証制度の適用等)を満たした店舗(「認証等適用店」)については21時まで、第三者認証制度の適用店舗以外の店舗については20時までとすることを基本とし、地域の感染状況等に応じ、各都道府県知事が判断します。

新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言・まん延防止等重点措置|内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室

飲食店の他にも催物(イベント等)などについても色々と『お願い』が提示されている。

その中にはカラオケに対するものも含まれる。以下の通りだ。

昼営業のスナック、カラオケ喫茶など、飲食を主として業としている店舗において、カラオケを行う設備を提供している場合、1か月までを目途として、当該設備の利用は自粛するなど、都道府県の要請に従ってください。その上で、地域における感染状況やワクチン接種の状況、店舗における感染防止策を踏まえながら、都道府県知事の判断で緩和されます。また、飲食を主として業としている店舗以外において、カラオケ設備の提供を行う場合、利用者の密を避けるなど、感染対策を徹底してください。

新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言・まん延防止等重点措置|内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室

一言で言えば

政府
政府

スナックとかバーとかは11月までカラオケは提供しないで欲しいなぁ。カラオケボックスは営業してもいいけど、感染対策は徹底してね。

となるのではないかと思う。

僕ことチョッピーを始めとして、日本国民の156%以上が待ち望んでいたであろうカラオケの提供再開。

スナックやバーでの再開は11月以降になりそうだが、カラオケボックスに限れば10月からカラオケを楽しめる。

最高だ。

日本国民の29割5分くらいは今頃、狂喜乱舞しているに違いない。

チョッピー
チョッピー

さっきから数字がおかしい。カラオケの提供再開はそれが趣味のチョッピーにとっては喜ばしいことかもだけれど、そうではない人にとってはそんなに興味の湧く話ではないと思う。あまり大げさに表現するのは滑稽じゃないか?

そうですね。

オレはカラオケに感謝している。カラオケフリークにならなければ猟奇的殺人者になっていたから…

皆様は趣味をお持ちだろうか?

おそらく多くの方にはなにかしらの趣味があるのではないかと思う。

チョッピスト(『Daily Choppy !』の熱心な読者の意)の皆様はすでにご存じの通り、僕は先程、それに対して異様な熱意をみせた通りカラオケが趣味だ。

本連載『Daily Choppy !』でも頻繁に話題として取り上げている。

多くの方にとってはカラオケとはストレス発散やコミュニケーションツールといった「人生を豊かにするための手段」に過ぎないと思う。

でも、僕ことチョッピーにとってはカラオケは手段ではない。「人生の目的」そのものになっている。

「カラオケこそが人生だ」と言っても良いかもしれない。

そのため、緊急事態宣言発出中はとてもツラかった。生きる意味のひとつを奪われており、リビングデッド(生ける屍)状態にあったと言える。

でも!

本記事掲載日(10月1日)からは、再び、本当の意味での「人生」を送れるようになるだろう。

カラオケに携わるお仕事をされている方には本当に感謝しかない。

僕の目的は、あなたの手段

そう、いつも僕はカラオケに対して「消費者」という視点でなにかしらを語っている。

でも、当然ながらカラオケがサービスとして存在している以上、それを提供しているお仕事に就かれている方々もいらっしゃるわけだ。

彼らにとって、カラオケは目的だろうか? 手段だろうか?

もちろん手段に違いない。

彼等はカラオケをユーザに提供し、それにより売上を上げ、最終的には利益を確保している事業者だ。

事業者である以上、その最大の目的は利益にあるハズ。少なくとも経営者や株主の目的は利益のハズだ。

これはカラオケ事業者に限らず、株式会社においては一般的に適応可能な原則である。

経営者や株主にとって事業は目的ではなく手段。

となると、それに雇用されている労働者たちも業務を目的にしてはいけない。

事業は経営者・株主・労働者の誰にとっても利益のための手段。

ロマンもへったくれもない結論ではあるが、労働者は自分の身を守るためにも冷徹な判断で、業務を遂行する必要があるだろう。

あなたの目的は、僕の手段

ただ、やはり、それでは、あまりに無味乾燥で哀しくはないか。

そもそも、利益を目的に据えるのは正しいのだろうか。

多くの利益を獲得するのは何のためなのだろう?

生きるための手段ではないのだろうか? それは目的化され得るようなものなのか?

「お金を出来るだけ多く獲得するのだ! 理由? それが生きがいだからだ!」と多くの方は思えるのだろうか?

僕にはどうも、そうは思えない。

利益のあくなき追及。目指せ、前年度比156%越えの成長。株主配当の29割5分の増加。

チョッピー
チョッピー

さっきから数字がおかしい。利益の獲得はそれが趣味の人にとっては喜ばしいことかもだけれど、 そうではない人にとってはそんなに興味の湧く話ではないと思う。 あまり大げさに表現するのは滑稽じゃないか?

そうではないだろうか。

本日もふらとぴにお越し頂きありがとうございます。

経営者と株主が共に事業自体を目的だと捉えている株式会社があれば、労働者も、その事業を目的として人生を生きられる気はします。

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