【Daily Choppy !】第1017回:変遷の源泉

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こんにちは。考えがコロコロ変わる、チョッピーです。

変遷の源泉
変遷の源泉

200年前の刃

全然、知らなかったのだけれど、去年(2021年)はドストエフスキーの生誕200周年だったらしい。

生誕200年 今こそ読みたいドストエフスキー|NHK
『罪と罰』や『カラマーゾフの兄弟』などで知られるロシアの文豪・ドストエフスキー。ことし生誕200年を迎えた作家のことばが再び注目されています。 なぜ今、ドストエフスキーなのか。&n

ドストエフスキーと言えば『罪と罰』や『カラマーゾフの兄弟』などの作品で知られる大文豪だ。

だが、僕はこれらの作品を読んだことがない。

そのため、僕にとってのドストエフスキーの印象は「『地下室の手記』の作者」となっている。

『地下室の手記』という小説、ご存じだろうか?

ものすごくザックリ、かつ、僕なりの解釈でこちらの作品の内容を説明すると「自尊心が異様に高い男が、地下室の中で世の中をひたすら馬鹿にしながら手記を書き続けるお話」となる。

チョッピー
チョッピー

もう少しマトモなあらすじを知りたい方は「地下室の手記 あらすじ」などで検索してみて下さい。もしくは青空文庫にも作品が載っているので、そちらを読んでみるのもいいかもしれませんね。

僕はドストエフスキーの作品は『地下室の手記』しか読んでいない。それでも、ドストエフスキーの凄さは理解できた。

というのも、この作品は人物描写がとても巧みで…いや、そんな通り一辺倒な評価はどうでもいい。

ハッキリ言うと僕は

チョッピー
チョッピー

ぎえぇえええ!! この地下室でひたすら手記を書き続けている男って、もう、マジで本当に僕(チョッピー)じゃないか!

と、200年前に生まれた人物に言葉の刃を突き付けられた気持ちになったのだ。

それ以来、僕は

チョッピー
チョッピー

ひぃぃ…絶対に「地下室の手記の筆者」にはならないように気を付けないと…!

と大文豪のゴーストに怯える生活を送っている。

もちろん本連載『Daily Choppy !』も「絶対に”地下室で書かれた手記”にはしない」という決意の基に書かれている。

意識改革

僕ことチョッピーは本サイト『ふらとぴ』のコンテンツを作るふらとぴクリエイターとして活動している。

チョッピー
チョッピー

ふらとぴ編集部員やサイト運営者としての立場もあります。

その際、僕は「自分がユーザとして楽しめるコンテンツを作る」という意識で動いている。

最近、この意識にちょっとだけ変化が起きた。

本当に少しだけだが「自分がユーザとして楽しめるコンテンツを、自信をもって皆様に提供する」という形に変わったのだ。

チョッピー
チョッピー

違いがわからない。

説明しよう。

今までは「自分以外のユーザ」をあえて意識していなかった。

「自分以外のユーザの嗜好」を意識してコンテンツを作ると「自分がユーザとして楽しめるコンテンツ」の質が下がる可能性があると考えていたからだ。

ただ、先日、マキシマム ザ ホルモンのライブ映像を YouTube で観ている時に、ふと

チョッピー
チョッピー

そう言えばマキシマム ザ ホルモンのバンド名の由来って『脳内分泌物(ホルモン)が最大級(マキシマム)に分泌されるくらいの“血湧き肉踊る”音楽をぶちかます!』だったよなぁ…。自分たちの好きな音楽を突き詰めてるようなバンドだけど、それをリスナーに『ぶちかま』そうとしてるんだよな…。リスナーありき…。

と思ったのだ。

やはり、コンテンツを作っている以上は「それをユーザにぶちかます」という気持ちがいる。

仮に「自分が最高に楽しめるコンテンツ」を作れたとしても、それだけでは片手落ちなのだ。

「これ、俺は最高に楽しいと思う。お前も一緒に楽しもうぜ!」という気持ちがいるのだ。

なお、マキシマム ザ ホルモンのバンド名の由来は正式には以下の通り。

脳内分泌物(ホルモン)が最大級(マキシマム)に分泌されるくらいの“血湧き肉踊る”音楽をぶちかます!
という意味がありますが、単に焼肉の「ホルモン」が好きで、それだけではカッコ悪いので「マキシマム」や「ザ」をつけて「マキシマム ザ ホルモン」という名前になりました。 「ザ」の両脇は半角スペースが正式表記です。

ホルモンQ&A|マキシマム ザ ホルモン Official Site

「ユーザとか関係ねぇじゃねぇか!」なんて無粋なツッコミはノーセンキューだ。

あなたに届け! この想い!

僕が上に書いた考え方に至ったのは、つい先日の話。

それ以来、僕はSNSの投稿も含めた全てのアウトプットを「誰かに届ける形」で作っている。

チョッピー
チョッピー

どういうこと…?

具体的に言うと、常に頭の中に「自分ではない何者か」を想像し、その人に話しかけるイメージでコンテンツを作っている。

そこで、その人に話が通じなかったり、通じたとしてもウケなかったら、そのアウトプットはボツにしている。

チョッピー
チョッピー

よくわかんないな。スピリチュアル的な話…?

そんなつもりはないのだけれど、もしかすると、その要素もあるかもしれない。

具体的な方法論はさておき、とにかく、今の僕は「自分がユーザとして楽しめるコンテンツを、自信をもって皆様に提供する」という気持ちで、ふらとぴクリエイターとしての活動を行っている。

今回の記事も、きっと、皆様に楽しんで頂けるハズだ…と思いながら書いている。

ロシア生まれの名作が読める幸せ

僕が上のような考えに至った最初のキッカケは

チョッピー
チョッピー

ひぃぃ…絶対に「地下室の手記の筆者」にはならないように気を付けないと…!

という恐怖心だったような気がする。

ドストエフスキーは200年前にロシアで生まれた人物だ。

名作には、時も場所も越えて、人の考えや行動に影響を与える力がある。

…そう言えば、少し前にJR恵比寿駅でとある騒動があったらしい。

JR東日本は、都内の恵比寿駅の構内に設置していたロシア語による案内板について、利用客から「不快だ」という声が寄せられたとして紙で覆い隠していましたが、「差別につながる」という批判を受け、15日から元の状態に戻すことにしています。「誤解を与えて申し訳ない」と話しています。

>JR東日本 駅のロシア語案内板 覆い隠すも批判受けて元の状態に | NHK

戦争は、物理的な被害以外にも色々な悪影響を及ぼしてしまう破壊力があるのだな、と思った。

本日もふらとぴにお越し頂きありがとうございます。

『地下室の手記』以外のドストエフスキーの名作も、いつか読もうと思っています。

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