【Daily Choppy !】第1068回:めんどくささとの対峙

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こんにちは。世界有数のめんどくさがり、チョッピーです。

めんどくささとの対峙
めんどくささとの対峙

とあるネットミーム

『【合作】おとわっか』なるニコニコ動画発の動画がインターネット上で人気になっていた。

【UPDATE】『FF10』のワッカが突如ネットミーム化。闇深い“ワッカ構文”や謎のコラージュが広まる - AUTOMATON
『ファイナルファンタジーX』のキャラクター「ワッカ」がネットミーム化しているようだ。二次創作のワッカの台詞が“一部”SNSユーザーの間で広まり、大衆の目にも止まっているようだ。

僕はこの記事が掲載される前から、この動画を知っていた。

だから、上の記事を読んだ時には少し驚いた。

チョッピー
チョッピー

こんな問題しかない動画を当たり前のように紹介していいのか…?

それからしばらくして、案の定、『【合作】おとわっか』は削除された。

「FF10」二次創作動画「おとわっか」、スクエニの申し立てにより削除 300万再生超の人気も、差別的笑いに物議
「FINAL FANTASY X」などを題材とした人気MAD「【合作】おとわっか」が6月6日、スクウェア・エニックスの申立によりニコニコ動画から削除されました。動画は5月7日に投稿され、最終的に310万回以上の再生を記録するほどのヒットを記録。特に「魔法少女まどかマギカ」のオー…

直接の削除理由は著作権侵害による権利者からの申し立て。

スクウェア・エニックスを始めとする多数の著作者の権利を侵害していた動画なので、当たり前と言えば当たり前の結果。

ただ、ネット上のコンテンツは、著作権を侵害しただけでは(著作者の厚意により)削除されずに見逃されるケースも多い。

『おとわっか』はそうではなかった。

おそらく『おとわっか』は著作権侵害以外にも複数の問題を孕んでいたからだろう。具体的には同性愛者に対する揶揄と捉えられる表現など。

そのため、著作者も見逃すわけにはいかなかったのだ。たぶん。

インターネット翁、かく語りき

その内容の是非はさておき、『おとわっか』は2000年くらいからインターネットに触れていた僕のような世代にとっては大変に懐かしい雰囲気を漂わせているコンテンツではあった。

チョッピー
チョッピー

具体的には2008年 ~ 2012年くらいの雰囲気ですかね…。なんとなく。

『おとわっか』はいわゆる音MADと呼ばれるジャンルのコンテンツだ。

一昔前のインターネットには、この様なタイプの動画が溢れていた。少なくとも僕が多く触れていた界隈においては。

そんな事を考えながら作業のお供になにかしらの動画を流そうとして YouTube のトップページを開いたところ

  • 痩せる習慣5選!
  • 資産の上手な作り方、教えます
  • 世界がわかる! 驚愕のヨーロッパの歴史
  • 絶対に付き合ってはいけない男の特徴!

などの赤や黄色でカラフルに彩られた煽り文句のサムネイル画像が目に飛び込んできた。

チョッピー
チョッピー

なんだか、お役立ち動画ばっかりだなぁ…

昔(2010年くらい)は YouTube にも「特に役に立たない動画」が多かった気がするのだが…。もちろんニコニコ動画ほどではなかったけれど。

より楽に、より有用に

最近は YouTube に限らず TikTok や YouTube ショートなどのショート動画でも書籍レビューやレシピ、雑学などのお役立ち系の動画を見かける機会が増えた。

一昔前はお役立ちコンテンツはテキスト(書籍やブログ)、もしくはテレビ・ラジオ番組に多かった気がする。

「インターネットでの動画配信」というフォーマットが一般化されるに従い、そこにも「役に立つモノの方が、より良いモノ」という一般的な価値観が入り込んできたのだろう。

僕は別にそれを好ましくも疎ましくも思っていない。一般化とは、そういうモノだろう。

僕にだって「動画を流すだけで知識が増えれば嬉しい!」だったり「動画を流すだけでお金儲けのノウハウが得られれば嬉しい!」という気持ちはある。

気持ちがあるどころか、実際にそのタイプの動画もよく観る。

もちろん同時に「動画を観るだけで、そんな知識・ノウハウが得られるわけがない」という気持ちもあるので、動画の内容を真に受けはしない。

真に受けはしないが「動画を観る以外の労力を払わずに知識・ノウハウが得られれば、こんなに楽な事はない」というスケベ心は消えないので、役に立たないとはわかりつつも、ついつい観てしまう。

チョッピー
チョッピー

模範的小市民。

本当にそう思う。

なんと言っても僕は「ゲームをプレイするだけで健康的に痩せられれば嬉しい!」という気持ちで『人はゲームで健康的に痩せられるのか!?』というコンテンツまで連載してしまうような人間だし。

人はゲームで健康的に痩せられるのか!?
チョッピーがゲームで健康的に痩せられるのかどうかを検証する企画です。毎週月曜日更新。

…まぁ、このコンテンツでプレイしている『リングフィットアドベンチャー』というゲームは普通にガッツリ筋トレをしなければならないので、全然、楽ではなかったのだけれど。

カロリーは節約した方が生存に有利

しかし、あらためて考えてみると「楽して○○したい」という気持ちには相当に強いモノがある。

だって、本当に何を犠牲にしてでも知識やノウハウを得たいと考えているのであれば「動画を流し観る」なんていう選択肢は選ばないハズだ。

実際、「お役立ち動画」が作られるような人気のジャンルにおいては、基本的には、それを学ぶ場やテキストなども用意されているだろう。それらを活用して勉強した方が効果は高い気がする。

これは知識やノウハウに限らない。

「遠出してハイキングに行く」とか「ハードトレーニングにより望む体型を手に入れる」などの「楽しさ」や「喜び」を得る場合においても「その選択肢は選ばない。楽じゃないから。」という気持ちは常に沸いてくる。

とにかく、何をするにしても僕の様な人間にとって「めんどくさい」は支配的な感情なのだ。

さらに、YouTube 等にアップされている動画に「お役立ち動画」が増えている様に思える点も加えて考えると、これは比較的メジャーな性向であるように思える。

めんどくさい。

出来ればそんな感情の存在は否定したいところだ。だが、実際に存在する以上、そうはいかない。

何をするにしても、その存在を前提に物事を考えた方がいいのかもしれない。

…。

イチイチそんな事を考えて対策を打たないといけないなんて、本当にめんどくさいなぁ…。

本日もふらとぴにお越し頂きありがとうございます。

人体って摂取カロリーが減ると、消費カロリーの大きい筋肉から先に減らしていくように設計されているらしいです。基本的に「出来ればカロリーは使いたくない」という本能が組み込まれた生き物なんでしょうね、人間って。

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