【僕の感想】第8回:書籍「社会をよくしてお金も稼げるしくみのつくりかた――マッキンゼーでは気づけなかった世界を動かすビジネスモデル「Winの累乗」」

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社会をよくしてお金も稼げるしくみのつくりかた――マッキンゼーでは気づけなかった世界を動かすビジネスモデル「Winの累乗」

この本の概要について

本の概要に関してはAmazonの商品ページの内容紹介にかなり詳しく記述されていますので、そちらを参照願います。

感想

この本では著者が代表理事を務める「TFT」という認定NPOの経営で実現しているビジネスモデルを「Winの累乗」と名付け、その仕組みを「5C」という形のフレームワークに分解し、わかりやすく解説されています。

「5C」の内訳は以下の通りです。

  • Company(自社の従業員・一緒に働く仲間)
  • Customer(消費者・顧客)
  • Cooperator(提携・協業者)
  • Contributor(出資者)
  • Community(一般社会・進出先の国や地域)

著者はNPOおよび一般企業のビジネスを通じて上記の5Cそれぞれに対して「Win」をもたらす事が出来る…という主張をされています。ここで大事なのは著者自身はNPOの代表理事なのですが、主張としては「一般企業でも、この様な経営は出来る」という事を言われているという事だと思います。実際に書籍の中でも、それらを一般企業において実現している実際のプロジェクトをいくつか紹介されており、書籍の中でケースとして「架空の企業が発展途上国においてWinの累乗を実現していく様」を紹介されています。

なお、一般的に広く知られている3Cにおいては「Competitor(競合)」という分類がありますが、5Cにおいてその分類はありません。「Cooperator(提携・協業者)」に置き換わっています。この事からもわかるように、著者の世界観においては「競争」という概念はありません。

これを僕の理解で非常にわかりやすく説明すると「1社で全部やるのは難しいから、一緒に協力してやっていきましょう」という考え方です。これ、結構、エポックメイキングな考え方だと思います。また、個人的にも非常にしっくりきます。

だって、競争なんて何も面白くないじゃないですか。ただただ、ツラいだけですよね。
企業同士で競争する事により商品のクオリティ等は上がっていく事もあるかもしれませんが、その結果、競合他社に勝利したところで精神的な満足感なんて皆無ですし。無為ですよね。

そんな事に労力を費やすよりも、関係者同士で協力して最大の利益を生みだす体制を構築する事に労力を費やした方がいいですよね。誰がどう考えても。個人的には「ふらとぴ」もそういう方針で運営を行っていきたいと思っています。

この本は、このように「一般企業においても関係者全てにWinをもたらす経営は可能なのではないか?」という考え方を皆さんにもたらしてくれる可能性があります。興味のある方は是非、読んで頂ければ…と思います。

以上です。

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