【僕の感想】第13回:書籍「社会起業家スタートブック――自分と社会を活かす仕事」

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社会起業家スタートブック――自分と社会を活かす仕事

まずこの本、Kindle版が売られていないんですよね。その時点でかなりダメです。
なので、今回は書籍紹介なのにAmazon Kindleの埋め込みリンクになっていません。ご了承ください。しかしながら、内容はかなり参考になりました。それでは感想をどうぞ。

この本の概要について

本の概要に関してはAmazonの商品ページの内容紹介に記述されていますので、そちらを参照願います。

感想

最近はずっと「本棚の中に眠っていた本シリーズ」を続けていて申し訳ないのですが、今回も本棚の中に眠っていた本です。2010/7/26に発売されている本の様ですが、僕がいつ、この本を買ったのかは完全に不明です。少なくとも「ふらとぴ」立ち上げよりも遥か昔に購入しているのは確かだと思うのですが、なんだか今の僕に参考になりそうな気がしたので読んでみました。

ちなみに僕は障害福祉を舞台にビジネスを展開しようと思って起業したのですが、自分の事を社会起業家だとは思っていません。かといってスタートアップだとも思っていません。なんと言いますか「社会起業家」とか「スタートアップ」とかの言葉に内在されている(様に僕が感じている)「俺たちイケてる感」がとてつもなく嫌いなんです。

なんでしょうね、「社会を良くしたい」も「お金を儲けたい」も結局は「自分の欲望」じゃないですか。だから社会起業家もスタートアップも「自分の欲望を満たすための手段」として「起業」を選んでいるだけに過ぎなくて「お腹が空いたからコンビニでおにぎり買って食べた」と意味合いとかは変わらないと思っているんですよ、僕は。なので、それに対して「イケてる感」を出したり感じたりするのは意味不明だと僕は思っています。

あと、これらの言葉からは、なんか既存の企業をバカにしてる感じを感じるんですよね。「俺はお前たちとは違うから」みたいな。実際に、そう思っていないと、わざわざ「社会起業家」とか「スタートアップ」とかの概念を創り出して、それを名乗ったりはしませんよね。嫌な感じ!

ただ、僕が今現在、ターゲットにしているビジネス領域はいわゆる「社会起業家」と言われる人々が対象としている分野と被っていますので、参考になるかなーっと思って、この本を手に取った次第です。

…なんでこの本を読む理由に関して、こんなに必死に説明しているんでしょうね。よくわからないですが、ここを深堀するのは明らかに本企画として不適切な気がしますので、そろそろ本の感想に移りましょう。

この本では「ビジネスの手法を用いて社会課題を解決する方法=社会起業」として、その組織の「立ち上げ方」「ビジネスモデルの考え方」「お金の稼ぎ方の具体例」「組織化の方法論」「知名度向上策」を口語調でわかりやすく説明しています。基本的にはNPOの設立を念頭に置いて書かれている様に思えますが、NPOと株式会社の違いなどを説明している個所もありますので、NPO以外の法人体系での社会起業を考えられている方の参考にもなると思います。

個人的に非常に参考になったのは「お金稼ぎ方の具体例」と「知名度向上策」のページです。
いや、僕もこの領域をターゲットにビジネスを行っているのですが、本当にマネタイズを考えるのが非常に難しいんですよね。なぜなら直接の顧客がそもそもお金を持っていない事が多いから。かといってお金が稼げないと持続的なビジネスとして成り立ちませんから、これは本当に社会起業家にとって悩ましい問題だと思っています。

この本ではそういう場合に参考に出来る「サービスの受け手とキャッシュの出し手を別に考える」や「第2のキャッシュポイントを意識する」や「助成金ゲットだぜ」などの色々なお金の稼ぎ方の案を提示してくれています。これは非常に参考になりますね。

また、知名度向上に関しても第7章「ネットとマスコミで、パワーが増殖する」にてネット・マスコミの活用方法を提示してくれています。さすがに10年弱前に発行された書籍なので、内容が古くなっている気はしますが「なるほど、そういう考え方があるのか」という風に新しい視点をくれる…という意味では非常に参考になる書籍だと思います。

という様に、この本は実際に社会起業を志す方々にとっては今での有用な情報が盛りだくさんな書籍だと思います。冒頭で書いた通り、Kindle版が発行されていない事だけが非常に大きなマイナスポイントですが、内容は大変タメになります。おススメです。

以上です。

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