【Daily Choppy !】第744回:なにはなくとも授産製品を買おう!

Daily Choppy ! アイキャッチ画像2Daily Choppy!

こんにちは。意義を伝える男、チョッピーです。

なにはなくとも授産製品を買おう!
なにはなくとも授産製品を買おう!

人の金で食べる飯は美味いか?

人の金で美味い飯が食べたい。

人間ならば、誰しも1日に1回はそんな気持ちになるのではないだろうか。

チョッピー
チョッピー

そんなことはない

そうだね。これはあくまでも冗談だ。基本的に人の金で食べる飯は美味しくない。

それが仮にウナギだろうと

ウナギ
ウナギ

シャトーブリアンだろうと

シャトーブリアン
シャトーブリアン

大トロのお寿司であろうと

大トロのお寿司
大トロのお寿司

人の金で食べる食べ物は美味しく…美味しく…クッソ、マジで美味しそうだなこの写真…。

チョッピー
チョッピー

自分で貼った画像により自分の主張を曲げられる男、チョッピー

冗談だ。

人の金で食べる飯は基本的に美味しくないのだ。それがいかに高価であろうと、希少なモノであろうと。

今日はそんなお話を絡めながら、僕達が授産製品の売上向上を通じて障害福祉施設利用者の工賃を上げたいと考えている理由を書いていこうと思う。

授産製品を買う意義なんて本当にあるの?

先日、「授産製品を買おう!」という記事を書いた。『Daily Choppy !』第738回だ。

この記事で僕は「障害福祉施設の利用者の平均工賃はとても低い。だから授産製品を買って利用者の工賃を上げよう!」という主張をしている。「それが社会課題を解決する確実な方法だよ!」とも言っている。

そもそも、障害福祉施設の利用者の方の平均の手取り(工賃)は月額で16,369円しかない。(就労継続支援B型の場合)

月額 16,369円 はあまりに安く、あまりに厳しい。

これだけの情報でも「障害福祉施設の利用者の方の工賃が低い」という社会課題が存在する事はご理解頂けると思う。

この課題を解決する方法のひとつが授産製品の購入だ。

【Daily Choppy !】第738回:社会にモノ申したい人は授産製品を買おう!|ふらとぴ

この主張はこれはこれで正しいのだけれど、少し詳しい方なら次のような反論も思い付くかもしれない。

少し詳しい人
少し詳しい人

確かに障害福祉施設利用者の工賃は少ないかもしれないけど…障害福祉施設の利用者の収入ってそれだけじゃないでしょ。障害年金もあるわけだから「工賃が少ない!」という理由だけで「厳しい」という言葉を使うのはフェアではないのでは? あとは…家族の支援とかもあるでしょ。

確かにその通りである。

障害福祉施設の利用者の全ての方が受給できているわけではないが、中には障害年金を受給している方もいる。

https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/shougainenkin/jukyu-yoken/20150401-01.html

また、家族による支援があるため生活には困っていない…という方もいらっしゃるだろう。

ならば、僕の「授産製品を購入し、障害福祉施設利用者の工賃を上げよう!」という主張は意義の無い間違ったモノなのだろうか?

僕はそうは考えていない。

自由を得るために必要なモノ

「障害福祉施設利用者の工賃を上げなければいけない理由」については色々な観点から挙げる事が出来る。

  • 金はとにかくあるに越したことはないから
  • 自分の働きに応じて金が貰えるという経験が利用者の就労意欲に結びつくから
  • そもそも就労のトレーニングを目的とした施設なのだから、その報酬である工賃を常に高めるべく動くのは当たり前だから
  • 利用者自身で多くの工賃を稼げるようになれば、国や家族の支援額が減るから

僕としては「自分で稼いだ金でなければ、自由が得られないから」という理由を挙げたいと思う。

チョッピー
チョッピー

どういうこと?

つまり…国からの年金や家族からの支援に頼っている限り、その人は本当の意味での自由を手に入れられていないと思うのだ。僕は。

何故ならば、その人は国や家族からの支援を得続けるために、国や家族の意向に従い続けなければならないからだ。

これは別に障害福祉施設の利用者に限った話では無い。障害福祉施設を利用していない人だって、自分を支援してくれる人に対して舐めた態度は取れないだろう。

「誰かからの支援を受け入れる」という事は、つまり「支援者の意向に逆らわない」という宣言でもあるのだ。支援者の意向に逆らった瞬間、その支援は打ち切られるだろう。

チョッピー
チョッピー

株式会社が株主の意向に逆らえないのと一緒ですね

もちろん支援者側に「相手がどんな態度を取ろうとも、その人を支援し続ける」という強い意志がある場合はその限りではない。

でも、そんな特殊な状況は長続きしない。その状況は支援者の気持ちが変われば一瞬で瓦解するし、そもそも支援者の命が尽きれば、それまでだ。

結局のところ、人が恒常的に自由を得続けるためには「自分で稼ぐ」しかないのだ。

贈与は脅迫(の場合もある)

冒頭で『基本的に人の金で食べる飯は美味しくない』という話を書いた。

これも上で書いた話と通じる。

「美味い飯を奢る人」には、なにかしらの意図がある。「美味い飯を奢られた人」は、その意図に逆らう事は出来ない。

何故ならば、その人はすでに美味い飯を食べてしまっているからだ。

障害福祉施設とその利用者は「自らの労力を費やした商品」を販売している。僕達はそのPRを通じて、利用者の方々の「自ら稼いだ金=工賃」の額を増やしていきたいと考えている。

それが本サイト『ふらとぴ』のキャッチコピーである「Make everyone happy !!」を実現するための前提条件である「自由」を「全ての人」が獲得するためのひとつの手段だと、僕は考えている。

本日の締め

今回は僕の考える「授産製品の販売を通じた工賃向上の価値」についてのお話を書いてみました。

今回の記事、Twitter での以下のやりとりに触発されて書きました。

『贈与は脅迫である場合がある』は本当に本質を捉えた言葉だなぁ…と思います。

本日もふらとぴにお越し頂きありがとうございます。

僕は国家もそんなに優しくない存在だと考えています。

タイトルとURLをコピーしました