【Daily Choppy !】第118回:アファーマティブアクションと逆差別について

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こんにちは。チョッピーです。

今回の記事は「ふらとぴのビジネスモデルを構築するにあたっては入念に考えておかなければならない事がいくつかあるんだろうなぁ…」とチョッピーがボンヤリと考えている事についてです。

「ふらとぴ」は「障害福祉分野」という「障害という属性を持つ人々を優遇する業界」をターゲットに事業を行っているサイトです。具体的には「障害福祉施設(厳密には就労継続支援系の障害福祉施設)」と「働く事に困難を抱えている人々」をターゲットとして、前者に対しては「施設およびネット通販のプロモーションコンテンツの作成&掲載」という広告代理店的な機能を提供しようとしており、後者に対してはクリエイターとしての活躍の場を提供しようとしています。その両方の機能を備えたサイトとして「ふらとぴ」は設計されています。なお、前者に関しては「そもそもECサイトで商品を販売していない」という施設がほとんどを占めると考えているためオプションとして「ECサイト導入支援」も無料で提供しています。

この様な業界をターゲットとしているため、ふらとぴ編集部は「特定の層を優遇する施策」をビジネスとして打っていく事になります。例えば上記で記載したオプションの「ECサイト導入支援」を一般企業に対して提供する事は現在、考えていません。(今後、収益目的で実施する事があるかもしれませんが、その場合は適切な対価を頂きます)

これは何故かというとふらとぴがターゲットとしている「障害福祉事業所」はふらとぴと同じく「働く事に困難を抱えている人々」に対して「就労のトレーニングをサービスとして提供している事業所」ですので、これを支援する事は間接的に「働く事に困難を抱えている人々」対する支援に繋がると考えているからです。(もちろん、それを無料で提供する事により次の「プロモーションコンテンツ作成&掲載」に繋げやすくなるハズ…というビジネス上の理由もあります)

この様にふらとぴは特定の顧客層に対して恣意的に優遇策を打っていく事になるのですが、ここで問題となるのは「それは公正なのか?」という疑問が浮かぶ点ですね。純粋に営利を追求する場合においては「ターゲットを選別し、最大の利益が得られる様に活動する」事は正当化される可能性が高い(事業者には客を選ぶ権利があり、全ての顧客に対応する義務はありません)のですが、ふらとぴの理念は「Make everyone happy !」であるため、個人的にはそのビジネスを行う姿勢として「公正であること」は守るべき大原則であると考えています。そうでなければ「不公平」が発生するわけで、それは「Make everyone happy !」の理念に反する事象である様に思えます。

さて、ここでふらとぴが「特定の顧客層に対して恣意的に優遇策を打っていくこと」は「公正」でしょうか? 僕は公正だと考えています。ふらとぴがターゲットとしている顧客を優遇する事により「働く事に困難を抱えている人々」が「Happy」になれると考えているためです。逆に言うと「結果的に働く事に困難を抱えていない人々を優遇すること」に繋がる施策は公正でなく「ふらとぴが採用すべきではない施策」であると言えそうです。

もう少し深堀してみましょう。なぜ「それをする事で、働く事に困難を抱えている人々がHappyになれる優遇」は公正だと言えるのでしょうか? それは「働く事に困難を抱えている人々は、その困難により、そうでない人々よりも相対的に優遇されていない立場に立たざるを得なくなっている」と言えるためです。例えるならば「100メートル走において5kgの重りを付けて走るランナーと、そうではないランナーの勝負は公正と言えるのか?」という感じですね。その不公正を取り除くために「5kgの重りを付けて走るランナーは50m走ればゴールとする」などの優遇措置を設ける事は不当では無いと言えると思います。

僕が上で述べた考え方はおそらく「アファーマティブアクション」と呼ばれる施策の基本的な考え方と大きな違いは無いと思います。

積極的な差別是正策,積極的な優遇措置の意。少数民族や女性など,これまで長い間差別を受けてきた人々に対し,差別的待遇をやめ雇用や昇進,入学などにおいて積極的な措置をとること。1965年米国で政府と事業契約を結ぶ団体に対する大統領行政命令として出された。その後,公民権法に基づいて1969年から新設された雇用機会均等委員会が,職場や大学における少数民族や女性の占める割合を雇用者や大学に報告させるようになった。これまでの差別的待遇やそれによる格差を短期に是正するための措置であり,一定の成果はあがったと思われるが,白人男性からは〈逆差別〉との声があがり,また少数民族や女性が実力で入学や就職を果たしても,優遇措置のおかげとみなされることもあるとして,最近は見直しを求める声が高まっている。

アファーマティブアクション|コトバンク

ただし、この施策は適切に実施していかなければ上の引用文にもある通り「逆差別」になってしまう可能性もあるので注意深く実施していかなければいけないんだろうなぁ…と思っています。例えば「腕を使う仕事において足が動かない者を優遇する事は公正か?」などと言った問に対する解などは常に考え続けていかなければいけないんだろうなぁ…と思います。

本日もふらとぴに訪問頂きありがとうございます。
少しでもお楽しみ頂ければ幸いです。

こういう理念に関する内容を深く考える事はビジネスにおいて非情に大事だと思っているのですが、それはそれとして早くふらとぴの規模を拡大していかないとなぁ…という考えも当然、持っています。

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