【Daily Choppy !】第639回:「知らない」の先にあるモノ

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こんにちは。新しいモノ好き、チョッピーです。

「知らない」の先にあるモノ
「知らない」の先にあるモノ

AI、スゴいですよね

2010年代中頃くらいには、ニュースや雑誌で「AI」に関する話題が頻繁に取り上げられていた記憶がある。最近は下火になっている気もするのだが。

2015年末には野村総合研究所と英オックスフォード大学の共同研究が発表され衆目を集めた。いわく『国内 601 種類の職業について、それぞれ人工知能やロボット等で代替される確率を試算し』たところ『10~20 年後に、日本の労働人口の約 49%が就いている職業において、それらに代替することが可能との推計結果が得られ』たらしい。

今は2021年。この研究結果が正しいのであれば、今から4年~5年後にはいくつかの職業がAIに代替され始めるハズだ。

チョッピー
チョッピー

個人的にはその未来は実現しない可能性が高いような気がしています。「AIに任せるより人間に任せた方が安い」という身も蓋もない理由があるからです。

さて、当時AIが話題になった理由はなんだったのだろうか。もちろん要因はいくつかあるのだろう。個人的にはその中でも「ディープラーニング」という技術が最大の要因であったのではないかと思っている。

チョッピー
チョッピー

ここでその仕組み等の解説はしません。気になる方は書籍等をお読みください。個人的には「人工知能は人間を超えるか」という本をおススメします。今は Kindle unlimited の対象商品になっているみたいですね。

この仕組みにより「画像解析」や「レコメンド」などの分野はかなり進歩したらしい。確かにそれ以降、GoogleフォトやFacebookなどに人物が映っている写真をアップすると、サービス側で勝手に写真にタグを付けてくれるようになった気がする。また、AmazonやLineなどで「あなたにおススメ」とレコメンドされる商品の「僕が興味のあるモノ率」も上がった気がする。

AIが本当に僕達の仕事を奪うのかどうかはわからない。でも、少なくとも「タグ付け」や「検索」などの「少し面倒な作業」を、今まで以上にAIが代替してくれる未来は実現されるような気がする。

レコメンド機能の進歩の方向性を変えて欲しい

ただ、個人的には「レコメンド機能」の精度は今以上には上げてくれなくても良いと感じている。

チョッピー
チョッピー

お、技術否定派か? 人間は技術を捨て、自然に帰るべきなのか?

そういうつもりではない。もちろん自然に帰りたい人は帰ればいいと思う。でも、僕は自然に帰るとアレルギー等ですぐに死ぬタイプの人間。技術により人間が生きやすい社会になるのであれば、ドンドンそれを推進すればいいと考えている。

実際、「タグ付け」の精度はガンガン上げて頂いて構わない。写真に載っている人をイチイチ指定して名前を入力するのは面倒だからだ。写真をアップロードするだけでサービスが勝手にタグをつけてくれるのは助かる。

雰囲気が似ている写真を勝手にカテゴリ分けしてくれるような機能も嬉しい。カテゴリ分けされていると後で見返すときに便利。でも、写真それぞれのカテゴリをイチイチ自分の頭で判断して手作業で分類していくのは物凄く面倒。勝手にやってくれるのであれば、その方がいい。

とにかくAIのおかげで「面倒」が解消されるのはとても助かる。だが、レコメンド機能に関してはそうではない。

「自分の好きなジャンルのコンテンツ」をワザワザAIに教えてもらわなくても良いのだ。むしろAIには「自分がよく知らないジャンルのコンテンツ」こそ提案してもらいたい。

知らないモノは探せない

チョッピー
チョッピー

「自分がよく知らないジャンルのコンテンツ」を提案してほしい…? どういうこと? そんなのノイズじゃない? うっとうしくなるだけなのでは?

確かに普通に考えるとその通り。興味のないコンテンツが画面に溢れるとイヤになる気もする。でも、AIに「自分がよく知らないジャンルのコンテンツを提案してほしい」と考えるのには理由がある。

正直、「自分の好きなジャンルのコンテンツ」は特に労力をかけずとも自力で見つけられるのだ。それはリアルの世界でもネットの世界でも同じ。

リアルの世界で買い物をする場合、僕は基本的に自分の好きなジャンルのコンテンツを取り扱っているお店やコーナーをウロウロする。新しいコンテンツが登場していれば、その時に気付く。それから、そのコンテンツのパッケージ等を確認して、興味をひかれれば買う。興味をひかれなければ買わない。

ネットの世界で買い物をする場合はウロウロする代わりに検索を行う。直接、気になる言葉を打ち込む時もあるし、ネットショップ等であればカテゴリ検索を使う場合もある。新しいコンテンツを探したい場合は検索条件に期間指定を組み込む。そこで新しいコンテンツに気付く。そこからの展開はリアルの場合と同じだ。

対して「自分がよく知らないジャンルのコンテンツ」は探しにくい。なんと言っても「よく知らない」ので、どこにそのコンテンツがあるのかもわからない。どういう検索テクニックを使って調べれば、お目当てのコンテンツが出てくるのかもよくわからない。そもそも、どんなジャンルが存在するのかもわからないのだ。

AIには「自分だけでは探しにくいモノ」こそ「こんなモノもありますよ」と提案してほしい。そうしてくれれば、もしかすると「今まで知らなかったけど、とても気に入るモノ」に出会えるかもしれない。

サブスクサービスで導入してくれないかな

とはいえ、上に書いた「ユーザがあまり興味を持っていないと思われるコンテンツのレコメンド」を小売店や普通のネットショップが導入するのは難しいと思う。

「売上に繋がる可能性が低い(かもしれない)機能」への投資判断は、普通の経営者だったら行わないだろう。

でも、サブスクサービスならどうか。サブスクサービスはユーザから解約されない限り、月々の売上は保証されている。その条件下であれば「9割は見向きもされないけど1割の確率で大当たり」な機能も導入できるのではないか。「大当たり」した場合には、ユーザのサービスに対するエンゲージメントも爆上がりするだろう。決して悪い判断ではないハズだ。

というわけで、各種サブスクサービスを展開している企業の皆様は「ユーザがよく知らないと思われるジャンルのコンテンツを提案するAI」を開発・実装してください。そうすれば僕が喜びます。何卒お願い致します。

本日の締め

今回はチョッピーの考える「サブスクサービスで導入してほしいレコメンド機能」についてのお話を書いてみました。

今回の記事は「起承転結」ではなく「起転承結」という構成で書かれています。『みんなが書き手になる時代の あたらしい文章入門』という書籍で、それが推薦されていたため試してみたのです。

書き手としてはそれなりに面白い文章になった気がしているのですが、読者の皆様的にはいかがでしたでしょうか?

本日もふらとぴにお越し頂きありがとうございます。

「レコメンド」って「リコメンド」とも書きますよね。表記の揺らぎ…!

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