【今日の山頭火さん】第63回:3月7日の山頭火さん

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March 7,2024 #63 90 years ago 3月7日の巻 晴れて風ふく春がやつてきた風で
『今日の山頭火さん』第63回で利用する画像です
3月7日の山頭火さん

山頭火さんは、其中庵で春を迎えたようです。

晴れて風ふく春がやつてきた風で

前回取り上げた句も、風に関するものでした。今回も風の句です。

というか、山頭火さん、春になると、風を詠む句が多いように思います。

風が季節を運ぶなどと、言われたりするからでしょうか。

春先の今頃は、日によって、暖かい風が吹いたり、冷たい風が吹いたり、気候がはっきりしません。

寒暖差が激しく、体調を崩しがちです。

山頭火さんも、体調をくずしています。

というか、割と大ごとになっていると思います。

10日ほど前の、二月二十五日の日記にこうあります。

『急に左半身不随の症状に襲われた、積悪の報いいたしかたなし』

旅先のことで、とりあえず帰庵します。

二十八日の日記にこう記しています。

『片手の生活、むしろ半分の生活がはじまる』

多分、脳梗塞おこしてますよね、これ。

だとしたら、大ごとです。

さらに、今日、七日の日記では、

『心臓がわるい(中略)どうせ畳の上では往生できない山頭火ですね』

とも書いています。

相当、悪いんだと思うんですが、句作は続けるんですよね。

病院に行った形跡は、日記からはうかがえません。

行ってないと思います。

今なら救急車を呼ぶところでしょうが、

この頃の医療状況だと、生活できているなら、

ほったらかしなんでしょうかね。

話はそれますが、日本に救急車の運用が始まったのは、この日記の一年前、1933年の横浜からだそうです。

話をもどします。

山頭火さん、この状況でも、お酒はやめてません。

大丈夫なんでしょうか。

四日後、三月十一日の日記は……。

『晴、晴、朝酒はよいかな、よいかな』

のん気なもんです。

朝から呑んでます。

いい調子です。

大丈夫そうです。

ほったらかしです。

春、風の便り届きましたか、そうですか。

よい知らせですか、ちがいますか。

風の便りに、返信はできません。

受けとめるだけですか、そうですか。

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