【Daily Choppy !】第32回:チョッピーのボランティア滞在記_あわじ障害者多機能型施設ウインズ編_第5回(最終回)

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こんにちは。チョッピーです。

今回の僕の徳島への短期滞在&ウインズへのボランティアは本日(8月14日)が最終日でした。すなわち「Daicly Choppy !」特別編の「チョッピーのボランティア滞在記あわじ障害者多機能型施設ウインズ編」も今回の第5回をもって最終回となります。ちなみに今までのバックナンバーはこちらです↓

今回の特別編に興味のある方は、是非、他の回の記事も併せて読んでみて下さい。

さて、本日の活動内容は以下の通りでした。

  • 利用者の方々と一緒に紙すき事業の体験
  • ウインズの各事業の見学

メインの活動は「紙すき事業の体験」でして、こちらは利用者の方に一連の工程を教えてもらい、実際に僕も作業をさせて頂きました。なお、紙すき作業は大きく分けて【タネと呼ばれる紙すき材料の作成パート】と【タネを使って紙をすき乾燥させるパート】と【紙を裁断し成形するパート】の3つに分かれる様なのですが、僕はそのうちの【種を使って紙をすき乾燥させるパート】 を体験させて頂きました。そちらの作業の流れを軽く説明すると以下の通りです。

  1. タネを大量の水に溶かす
  2. タネが溶けた水を手で撹拌し、すき枠を水に沈め、紙をすく
  3. すいた紙を脱水機で脱水する
  4. 脱水された紙をローラーで板に張り付ける
  5. 板を台に立てかけ乾燥させる

文章だけではイメージしづらい方はウインズとは全く関係のない法人の作業手順になりますが、以下のページで写真付きで説明されているSTEP4~8が上記の1~5に該当しますので、こちらを参照してみて下さい。

紙すき|特定非営利活動法人 もなか会

こちらの作業を通じて思った事は「ウインズの利用者の方々は、その特性に応じて働き方が色々と異なるのだな…」という事でした。例えば上記の紙すきの手順を僕に実演付きで説明してくれた上で、僕に作業を指示してくれる方もいましたし、自分の担当作業を黙々と実施している人もいました。かと思えばふとした瞬間に顔芸でこちらを笑わせてくる方などもいました。また、作業中も利用者間でずっと会話をしている方もいましたし、まったくしゃべらない方もいました。

今回は計4日間という短期間かつウインズという1施設の利用者の方々と一緒に作業をさせてもらっただけなので、これが全障害福祉施設の利用者の方々に当てはまる感想だと言えるとは思わないのですが、少なくともウインズの利用者の方々の特性を考えると彼らと一緒に働く上では「必要とされる作業内容に利用者の動きを合わせる様に教育する」という業務ファーストの考え方よりも「彼らの特性に応じた作業内容を実施してもらう」という作業者ファーストでの業務構築を図った方が働きやすいのかな…と感じました。

しかしながら、これは言葉で言うのは簡単ですが、実際にそれを構築・運営していくのは非常に大変な事ではあります。現実問題、事業として製品の大量生産を行う際には各業務の手順をガチガチに固め、それに応じた設備投資を行い、人間が行う作業内容もそれに応じて固定されるため、そこで働く人々は「定義された業務を粛々と行うこと」が一番、求められる様になるのだろうと思います。「この人はこれが得意で、これが苦手だから業務をこの様に変えましょう」という様な柔軟な業務内容の変更は、なかなか実現が難しい場合が多いでしょう。

一般社会においても義務教育や会社の研修などは、上記の様な働き方に対応可能な人材を育成するために最適化されたカリキュラムが用意されている様に思えます。ドライな言い方をすると基本的に国が用意した教育機関というものは「業務に合わせて行動を変えられる汎用的な部品」を作成する事を目的としており「個々人の個性を重視した柔軟な働き方」を想定した人材育成は、あまりされていない様に僕には感じられます。現在の日本はそれによる弊害が色々な場所で発生しており、国を挙げて、それに対応していかなければいけない…というフェーズに入っているのではないでしょうか。

そういう風に考えると「障害者と一緒に働ける環境づくり」は、もしかしたら一般企業における「働き方改革」と同じ文脈で語られるべき課題なのかもしれません。「働き方改革」の使用者側の目的は「人材を長期にわたり故障させずに労働生産性を最大化させる活用法の確立」だと思うのですが、その方法論が確立されれば、障害を持つ方々にも、そのメソッドを適応し、全ての人が幸せに働ける社会が実現できるのかもしれません。

こんな事を語ると「あなたの思う個人的なご高説は結構なので、じゃあ、具体的にどうやったらそれを実現できるのか述べてもらえますか?」というご意見が聞こえてきそうなのですが、スミマセン、今の僕にはそれを述べる事は出来ません。ごめんなさい。「ふらとぴ」も今後、障害者の方々と一緒に運営する体制を構築したいと思っていますので、その方法論は「ふらとぴ」自身がどうにかして構築していくしかないんだろうな…と考えています。それが実現できた暁には、是非、共有させて頂きます。

話がだいぶ飛躍してしまった感がありますね。
特に本記事の後半部分は僕の妄想と言えるレベルの感想になっているかもしれません。
まぁ、今回は特別編の最終回でもありますし、ちょっと大きなスケールでの話をしてもいいのかな…という感じで多めに見てもらえると幸いです。そんな事を思ったボランティア最終日でした。

これにて「Daicly Choppy !」特別編の「チョッピーのボランティア滞在記あわじ障害者多機能型施設ウインズ編」は終了です。お楽しみ頂けましたでしょうか? 次回以降は通常運営に戻ります。
よければ、そちらもお楽しみ頂ければ嬉しいです。

最後に、ボランティア最終日にウインズの利用者の方が僕の似顔絵をプレゼントしてくれましたので、そちらを掲載して本記事を終わりたいと思います。

ウインズ利用者の方から頂いたチョッピーの似顔絵

本日もふらとぴに訪問頂きありがとうございます。
少しでもお楽しみ頂ければ幸いです。

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